飼い犬がつなげてくれたご縁

私が飼い犬の散歩をしていると立ち止まって声をかけてくれる人がたまにいます。先日はご高齢の女性が自分にも同じ位の大きさの飼い犬がいたのよと声をかけてくださいました。最近その犬を知り合いの方に譲渡したと言うことで、犬用のペットカートが余っているのでもらってくれないかと言うことで、その女性のおうちへ取りに行きました。


その女性の自宅の表札には、ご自身の名前ではなく、その犬の名前が刻まれていました。ドイツ語でありがとうと言う意味のダンケと言う単語が刻まれていました。私は本当はものを増やすのが好きではないしペットカートも断ろうと思ったのですが、入らなければ彼女の代わりに捨ててあげればいいし、もらっても捨てても人のためになるには変わりがないのでいただくことにしました。


それ以来その女性とはたまに道端で出くわすことがあります。私の飼い犬も彼女の匂いを覚えているのか彼女に会うとうれしそうにしています。今日も私が毎朝通っているスタバの帰り道にばったり出くわしたので世間話をしました。話の流れから彼女が80代であるということがわかりました。そして豊洲には図書館があってそこによく通っているそうです。中央区の区長は本があまり好きではない、それに対して江東区の区長は本が好きである、と言う彼女の鋭い分析まで共有してくれました。図書館の本の豊富さや本の扱いの丁寧さでそれが分かるそうです。大変勉強になりました。


彼女は豊洲にある図書館まで都営バスで行くそうなのですが、私は高齢者だから無料で行けるけど、あなたはきっと50代だから無料になるまでにあと20年は必要ね、そのように言われました。私はまだどっち44歳なのですが、彼女からすれば50代に見られたと言うことで、少しだけ悲しい気持ちになったことは言うまでもありません。


これも飼い犬のコンちゃんがつなげてくれた縁です。このご縁を大切にしていきたいと思います。

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よろしくお願い致します。 Best Regards, Yuma Tejima

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