日本セレモニー尼崎典礼会館で行われた。
葬儀場について、手紙を棺に入れてもいいかとお願いした。
今帰りの新幹線の中。
昨日通夜に駆けつけると、目を赤らませた親族たち。
涙そうそうをバックに、スライドショーがすごく良かったらしい。
棺が置かれた部屋は、まるで広めの2LDK新築マンション。
今時の葬儀場は、こうも進化しているのか、と感心した。安らかに眠ってるおっちゃんに、帰ってきたで、って挨拶した。
朝、棺に入れてもらおうと手紙を書いた。
手紙を書きながら、色んな事を思い出し、箱ティッシュがなくなるくらい、鼻と涙が止まらなかった。
葬儀場について、手紙を棺に入れてもいいかとお願いした。
喪主の姉ちゃんが読んでもいいか、と聞いたので、勿論、と答えた。
暫くして、遺族からの言葉として是非読んでほしいという事になった。
おっちゃんとの自分の思い出話やのに、
恥ずかしかったけど、いいお葬式になるからと言われ、快諾した。
葬儀中、昨日のDVDがスクリーンに映しだされて感極まった。
自分の番がきて、湿っぽくならずに頑張って読んだ。
ところどころ、声を詰まらせる場面があったが、何とか読みきった。
最後のお別れの時、祭壇のお花を、棺いっぱいに、皆で敷き詰めた。
お花が、故人にとって、お水代わりになるんやって。
喪主の姉ちゃんは、わざわざ東京から帰ってきてくれてありがとうを、繰り返し言ってくれた。
自分のような甥や姪のお世話をしてくれた、ほんまに優しいおっちゃん。
自分が早くに父を亡くしたから、自分にとってはお父のような存在やった。
今の医学で治らない病と闘って10数年、ほんとに辛かったと思う。
それでも自分たちには弱さをみせなかった。
妻のため、子供のため、親戚のために、無償で助けてくれた人。
恩返しをする前に旅立ってしまった。
家族間の苦労話を、姉ちゃんが面白おかしく教えてくれた。
人に話すと、身内の恥になってしまうから、話せないけど、
ほんとにうちの親戚は、常識では考えられないほど、特殊なエピソードが山ほどある。
そんな話を聞いては、皆で爆笑、葬儀のスタッフの人まで笑ってた。
全部で6時間にわたる葬儀。
葬儀ってそんなにかかるもんやと、改めて思った。
骨だけになった姿を見ると、強い薬を長年続けてたわりには、しっかりとした形で残っていた。
おっちゃんに恩返しできなかった分、自分は他の人に恩返しをしようと決意した。
今帰りの新幹線の中。
明日はいつもどおり朝から仕事。頑張ろ。
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