銀座の料亭「小十」は、カウンターと、お座敷が2部屋のこじんまりしたお店。ミシュランの三星。国内外のグルメ人が集う場所です。お刺身、焼き魚、エビのつみれの入ったお吸い物、お魚メインのコースでした。今までに食べたことのない味、料理の名前が覚えられない料理のオンパレード。ただただ、「なんじゃこれー」「美味しいー」と、ボキャブラリーの乏しい感想しか言えませんでしたが、至福の時を同僚と共に過ごしたのです。
帰り際に、板長がお見送りに、お土産を持って出てきてくださいました。どっかで見た顔、この一回見たら忘れられない顔！いい感じにほろ酔いだったので、思わず口をついて出ました。
私「テレビ出られてましたよね？」
板長「あぁ、去年、NHKの…」
あーーー、やっぱすーーー、という感じでした。興奮気味で続けました。
私「ライバルの方と、出られてましたよね、すごく印象に残るいい番組でしたー。」
板長「ありがとうございます。あの番組は賞を頂いたそうですよ。」
いやー、そうなんです、すっごく覚えてます、板長が一番店に来て欲しくない、緊張するお相手、それが、そのライバルの方だったんです。すごく対照的な2人で、板長は控え目、相手の方は、自信満々な感じ。その方ももちろん、超有名店の料理長。2人は、料理の話で1日が終わってしまうくらい、会えば、ずーーっと料理について議論している間柄。
そんな店に連れってもらえたなんて、社長、感謝です！
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