寸劇、謝恩会にて


台本を書く
スライドを創る
 
イメージはある
土台はすぐに完成する
 
20年前、学生時代
同じ事、やったっけ
 
アイデアが湧いてくる
描き直しては描き直す
 
主観では面白くても
客観が同じとは限らない
 
他人の意見を受け入れて
自分の意見を貫いて
 
前日に修正し
当日にまた修正する
 
会場に足を踏み入れる
緊張感が伝染する
 
準備した絵が消えている
準備した音が消えている
 
食事を喉に押し込んで
食事の味は分からない
 
時計の針は進んでいく
気がつけば舞台の上
 
スライドを送りながら
台本を見たり見なかったり
 
0から1
ヒト、ヒト、ヒト
 
笑い声が聞こえては
笑い声が聞こえない
 
観客が目に映る
その時の目は笑ってない
 
トラブルに見舞われて
台詞を噛んで間違える
 
あっという間の15分
あっという間に終わりを告げる
 
皆んなの声は暖かく
集いの席は盛り上がる
 
一人家路を足早に
明日の事を考える
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Best Regards,
Yuma Tejima

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